池袋の森 池袋の森

池袋の森とは

豊島区立「池袋の森」は、池袋駅の北約500mに位置し、池袋平和通り商店街の一角にあります。1997年(平成9年)に開園した豊島区立の区民の森です。東京大学農学部の名誉教授だった、日本を代表する林政学者・島田錦蔵氏の屋敷跡を区が買い取って、公園にした場所です。園内にあるほとんどの樹木は島田博士が研究用に育てていた当時のもので、特に園内中央の大きなユリノキは、日本にこの樹木が定着する前に研究のために外国から導入したものと言われています。1952年(昭和25年)に4本植えられたそうですが、現在残っているのはそのうちの1本です。
近隣の保育園児の散歩コースとして、また昆虫・カエルの観察に来られる方にも、よく利用されています。
市街地にある貴重な自然環境資源として、生態系を保全しつつ、地域の皆様と楽しい空間を育んでいけるよう、商店街としても様々な企画を実施し、情報発信していきます。

インフォメーション

  • 住所:豊島区池袋1-7-10
  • 開園時間:4~9月 8:00~17:00 10~3月 9:00~16:00
  • 休園日:12月29日~1月3日
  • 最寄り駅:池袋駅(JR、東京メトロ、東武東上線、西武池袋線)
  • 面積:1,501.27平方メートル
  • 施設開園:1997年(平成9年)4月

チーム池袋の森

池袋平和通り商店街の有志で更新する、池袋の森に特化したファンアカウントSNSです。小さな森の四季折々の日々の変化をレポートしています。

イベント

植樹祭

池袋平和通り商店街では、毎年5月22日に「としまグリーンウェイブ」の登録グループとして豊島区から樹木の苗をいただき、池袋の森で植樹祭を行っております。5月22日は生物多様性の日。植樹や樹木の手入れ・樹木とふれあうイベントを通じて生物多様性の理解を深めるきっかけにするという、世界的なキャンペーン活動がグリーンウェイブと呼ばれています。最初に日付の変わる地域から地球の自転に伴い「緑の波(グリーンウェイブ)」となって世界中を覆う、というイメージが元になっているそうです。

森のカフェ・森の図書館

2022年(令和4年)にSDGsをテーマとした民間事業を支援する豊島区90周年パートナー事業に採択され、「池袋・森のカフェ/森の図書館」を池袋平和通り商店街で企画・実施しました。
池袋の森のログハウスで商店街の店主がお店の仕事に関わりあるおすすめの書籍を選んで展示した“森の図書館”と、公園内には通常時に設置されていない椅子やテーブルを配置した“森のカフェ”が園内に登場。森の中でくつろぎながら、池袋駅徒歩5分にある非日常空間を楽しんでいただく企画です。園内には無線wi-fiを設置して、森の中でのテレワーク環境も備えました。
商店街の店主の選ぶ古書の図書館は来園者に非常に喜ばれ、「もっとゆっくり過ごしたかった」「また定期的にイベントを実施してほしい」などの声をいただいています。池袋の森と商店街の魅力を掛け合わせた企画であり、今後も様々な形で展開していきます。

池袋モンパルナス回遊美術館・池袋の森会場

昭和初期から戦後にかけて、現在の池袋駅西口周辺には多くの美術関係の作家たちが移り住み、創作活動に励んでいました。このコミュニティは、池袋芸術派、池袋モンパルナスと呼ばれていました。池袋モンパルナス回遊美術館は、池袋モンパルナスの精神を現代に引き継ぎ、「街のどこもが美術館」をコンセプトに、地域ぐるみの展覧会を毎年開催しています。池袋平和通り商店街では、平成27年から池袋の森会場として参加、菅野正人さんによる「宇宙を描く数学の力」展を開催しております。素数と魔法陣で発見したフラクタル自然数1の定義で制作された正多面体や魔方陣を展示します。

アゲハとトンボ

池袋平和通り商店街では「アゲハと トンボを飛ばそう」という活動にも取り組んでいます。

活動内容の一つ目は、私たちの住んでいる地域にアゲハ蝶を飛ばすこと。 各家庭の庭や玄関先、商店街の店先、通りに面した裸地、空地、保育園、幼稚園、小学校、公園などに蝶の 吸蜜花や食樹を植え、蝶を飛ばし、卵と幼虫を保護して育てます。蝶が好きなボランティアの方々に草木とともに育てていただき、生まれた場所に戻す、吸蜜花の面積を増やしながら維持していくことが、継続的に循環させることになります。蝶を愛する人が命の橋渡しをし、育成を支援する活動です。

二つ目は、私たちの住んでいる地域にトンボを飛ばすことです。 庭やベランダ、ビルの屋上などにトンボのヤゴのための池を置いて育てていただくことです。 トンボのヤゴの為だけの簡易水槽を増やします。小学校のプールからヤゴを救出し、トンボを愛するボランティアの人に里親になっていただき、生まれた場所に戻す、これらに関する育成を支援する活動です。私たちを取り巻く環境を、身近な生き物に夢を託し、活動を広げることが、無理のない環境美化に発展していくと思っています。